大学の時の担当教授が音楽療法を専門とされていました。医療の「療法」と音楽「療法」はその方法や効果について同じ基準では語れないと思います。また、ピアノを弾けたら音楽療法もできると言い切れるかというとこれは疑問が残ります。やはり心理学の勉強や対象とする方々への柔軟なアプローチなど配慮や技術は必要と思います。ピアノの先生にも同様に国家資格がないのも、これはこれで音楽という活動の自由さが表れていて納得します。
そして、重い聴覚障害の方々を除いて音楽は日常に満ちあふれていて、好きな歌を聴くのも歌うのも「音楽療法」に入ります。気持ちを落ち着かせる・または鼓舞する効果を使って気分をコントロールしているのですね。
音楽療法士と言わずに「ミュージックセラピスト」と名乗ると柔らかく聞こえます。資格を取って肩書きを名乗ることは仕事をくださる方々が私をどのようにとらえるかという部分が大きいと思います。チェロの技術を追求するのではなく、メロディを聴衆に届けようとする立場としていいと思います。
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